カテゴリー: 薬草について

ホップ


アサ科のつる性多年草。雌雄異株。和名はセイヨウカラハナソウ(西洋唐花草)。
雌花は「毬花」と呼ばれ、ビール造りの際、雑菌の繁殖を抑え、保存性を高める働きがあり、ビールの苦味、香り、泡にとってもなくてはならない薬草。必要なのは毬花なので、棚田に植えてあるのはすべて雌株です。

ホップは、フィトステロール、フラボノイド、アミノ酸、フムロン、ルプロン、アスパラギン、バレロニン酸、エストロゲン物質、精油、苦味質などを含む薬草で、安全性クラス : 1(適切に使用する場合、安全に摂取することができるハーブ)で、優れた鎮静作用があります。中枢神経に働きかけ、緊張や不眠、不安を和らげてくれます。安眠効果があり、不眠症や、とくに寝付けない人に向いています。
ほかにも、生活習慣病や花粉症の予防やダイエットを促進する効果などの効能があると言われているのです。また、女性のホルモンバランスを整え、特有の悩みにも効果的と考えられています。
古代エジプト、インドのアーユルベーダ、中世のヨーロッパでも強壮剤、不眠治療、鎮静効果を得るなどの目的でポップが使われていた、という記述も残っている古くから広い地域で活用されてきた薬草です。

ホップは普通、高いポールを立てて栽培をしますが、棚田では実験的に段差を活かした栽培に取り組んでいます。ビール造りに必要なすべてのホップを収穫できるほどにはなっていないので、香りをつけるアロマホップなどに使っていきたいと思っています。

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