イブキジャコウソウ
イブキジャコウソウは漢字にすると「伊吹麝香草」。
滋賀県の伊吹山に数多く見られ、枝葉に麝香(じゃこう=ムスク)のような香りがあるためイブキジャコウソウと命名されました。
北海道から九州まで日本各地に分布するシソ科の小低木。地面に沿って広がるように生育する匍匐性(ほふくせい)で薄紫色の可愛い花をつけます。小さく、名前も「草」がつきますが、草ではなくれっきとした「木」です。
イブキジャコウソウは漢方としても利用されてきた実績があります。含有成分であるパラ・シメン、カルバクロール、チモールなどの精油成分は、抗菌作用、発汗作用を持ち、風邪、のどの痛みなどに効能を発揮するといわれています。精油にして石鹸、歯磨き粉、化粧品などにも使用されています。
イブキジャコウソウは、触るとタイムらしい爽やかな香りがして、植付けや草取りを楽しくしてくれます。
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