ニホンミツバチの蜂蜜


棚田ではニホンミツバチの巣箱を5つ設置しています。いま、一つの巣箱に営巣しています。
ニホンミツバチは日本に昔からいる在来のミツバチですが(日本にいるミツバチはこのニホンミツバチ1種類だけです。西洋ミツバチはハチミツを取るために海外から持ってきた「家畜」です)激減しているのです。

日本の山は、ニホンミツバチがいることで存続できています。
ミツバチを始めとするポリネーター(花粉を媒介する昆虫や動物、鳥などいろいろな生き物)がもしいなくなったら、数年で山は死んでしまうと言われます。もちろん農業も花粉による自然交配がなくなり作物の多くが採れなくなります。ニホンミツバチを始めとするポリネーターは極めて重要な役割を果たしているのですが、近年、この付近でもミツバチが激減しています。

原因として、神経系の農薬散布やアカリンダニ、何らかの病気などが考えられていますが、当棚田のように農薬を一切使わないところでも減っているので、なにか複合的な原因があるのかもしれません。その調査を行なうNPO法人ビーフォレストに参加して、棚田でも調査をしているところです。(ビーフォレストの活動については別紙で)

棚田では、ハチミツを採集するためではなく、ニホンミツバチの調査のために巣箱を設置しています。なのでハチミツも、ミツバチの活動に支障がない程度に少しだけ分けてもらうか、巣箱を放棄した場合などに残ったハチミツを頂いたりする程度です。百花草ビールには、この二ホンミツバチの蜂蜜を少し入れています。

ミツバチのおかげで花が咲き、実をつけられることの感謝を込めて。

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