カテゴリー: 薬草について

ローズマリー


地中海沿岸地方原産のシソ科に属する常緑性低木。和名マンネンロウ(「万年蝋」又は「万年朗」)
ローズマリーは古くから万能薬として重宝され、料理・美容・薬用・芳香剤・食品の防腐剤などとして世界中で愛用されているハーブです。
優れた抗酸化作用や、脳の記憶力や認知機能の改善作用が知られていて「若返りのハーブ」とも呼ばれ、肌や脳のアンチエイジング効果が注目されています。
最近の研究ではローズマリー由来の成分に記憶力や脳の認知機能が向上する作用があるとの研究結果が報告されています。また、精神を安定させたり、物事に対する意欲を高めたりするメンタルケアハーブとしても人気です。

その他ローズマリーには多くの効果がありますが、コロナ禍の中、『四人の泥棒の酢』というお話を紹介します。
ヨーロッパでペストが流行した17世紀、フランスのトゥールーズでペストの死者の出た家から荒稼ぎしている泥棒がいたのですが、なぜかその泥棒たちはペストに感染しなかったので不思議に思われていました。そこで、その泥棒四人組が捕まった時、何故ペストにかからないのかその訳を言えば “無罪にする” という条件をだすと「秘密の液」を飲んだり肌にすり込んでいたからと白状しました。
その「秘密の液」とは、ロ-ズマリ-、セ-ジ、タイム、やラベンダ-を酢に漬け込んだハーブビネガーのことでした。そこでこの酢のことを「四人の泥棒の酢」と呼び、商品化されたのだそうです。

棚田では、ローズマリーやハッカ、ラベンダーなどの精油で虫除けアロマスプレーを作っていますが、日本のタイムであるイブキジャコウソウもいれて、今度はビネガーにしてみようかと思います。これらが全て含まれているこの百花草ビール、なんとなくコロナ禍の時代にぴったり、という感じがしませんか?(笑)
(注:ラベンダーなどの精油には光が当たるとアレルギー反応を起こす場合があるので、直接肌に塗らないなど使用には注意が必要です)

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